


私たちの日々の暮らしを支える製造業は、100年以上解かれていない深刻な構造課題を抱えています。現場に蓄積された膨大なノウハウが継承されず、同じ試行錯誤が何度も繰り返される、いわゆる「車輪の再発明」が起きています。私たちは、AIとデータの力で製造業の構造そのものを変革しようとしています。

物理的制約、暗黙知の構造化、製造過程における無数の変数。AIやアルゴリズムを単純に適用するだけでは解けない課題が、製造業にはあります。求められるのは、深いドメイン知識と高度な技術力。まだデータ化されていないものを導き出す、複雑さそのものに向き合う知的挑戦です。
製造業はあらゆる産業の基盤です。自動車、航空機、医療機器、インフラー私たちのプロダクトによってサプライチェーンの意識決定を高度化できれば、世界中のモノづくりが進化し、イノベーションが加速します。
製造業はグローバルで見ても最大産業であり、その規模は2,000兆円にも及びます。日本でもGDPの約2割、業界としてはトップシェア。この巨大産業の変革を行うことは、歴史に残るような大きなインパクトを生み出すと考えています。
祖業として自らモノづくりを行い、課題の複雑性を現場で理解してきた経験は、深いドメイン知識として蓄積されています。ドメイン知識とデータが積み上がるほど、プロダクトの価値は高まっていく。製造業特有の複雑性は参入障壁となり、Big Techや他社が容易に追随できない、先行者利益が効き続ける構造を生み出しています。
図面やCAD、紙やPDFといった形式で存在する非構造化データは、検索や分析が難しく、データとして資産化されません。その結果、過去の経験や判断は社内に点在し、知見は暗黙知として個人に蓄積されていきます。本来価値を持つ情報が、現場に埋もれてしまっているのです。
モノづくりは実物を扱うプロセスの連続で進むため、ソフトウェアのような即時性を持てず、多くの工程と時間を要します。それがモノづくりの面白さと奥深さである一方、イノベーションの加速を難しくしています。
製造業は、図面や3D CADをはじめとする非言語のフォーマットを介して、世界中の企業が結びつく産業です。サプライチェーンはグローバルに連動し、構造は国境を越えて共有されています。だからこそ、そこで生じる課題もまた、グローバルで共通しています。

現在のソフトウェア事業の前に、創業から7年間取り組んできた「CADDi Manufacturing」という祖業がありました。設計解析からサプライヤ選定、工程設計、受発注管理までを一気通貫で担う、製造業向けの受発注プラットフォーム事業です。
製造現場とテクノロジーの両側から、実際のモノづくりに深く関わってきた経験。その積み重ねが、課題の本質を素早く捉え、プロダクトへと落とし込むスピードと精度を支えています。信頼性が求められるエンタープライズ企業で、初期から導入が進んだ背景にも、この現場経験と技術力の蓄積があります。
そしてキャディは、そこで得た成功に安住することなく、常にミッションの実現から逆算して意思決定を続けてきました。事業の軸をソフトウェアへと転換したこの大胆な意思決定も、祖業で培った知見を最大限に活かし、より大きなインパクトを生むための決断でした。

BtoBソフトウェアとして成長率はグローバル世界トップクラス。国内のSaaSだけでなく、世界のソフトウェアの中でもトップレベルのハイグロースを続けています。
2025年3月、欧州グロースファンドのAtomicoをリード投資家として追加資金調達を実施。グローバルな市場で期待が寄せられています。

CADDiが解決している問題は広範かつ世界共通で存在しています。
彼らのAIデータプラットフォームはゴールド・スタンダードであり、製造業を変革し、世界の大企業を前例のない運用効率と卓越性に向けて推進するハイオクロケット燃の役割を果たしています。CEOとCTOを中心とするチームが到達している領域は、この大きな市場機会のまだほんの一部に過ぎず、その一方で、最も優れたユニットエコノミクス、効率性、リテンションメトリクスを示しています。